保育士の仕事の中でも、毎日することになるのが『連絡帳の記入』です。
連絡帳は保護者とのコミュニケーションツールとして、とても重要なもの。
できることなら、ゆっくりと丁寧に書きたいものです。
ただ保育士の日々の業務は他にも盛りだくさんですし、連絡帳も子どもの数だけ書く必要があります。
ですから連絡帳を素早く書けるに越したことはありませんが、特に新人保育士さんは時間がかかってしまうと思います。
今回は保育士、特に新人保育士さんが連絡帳を素早く書けるようになるためには、どうしたらいいかを考えていきます。
[保育士 連絡帳]連絡帳を素早く書く意味
保育士の業務は子どもたちの養護と教育に始まり、
保育書類の作成や行事の準備、掃除・洗濯など、時間がいくらあっても足りません。
もう何年も保育所や保育士が足りないと言われている状況が続き、
人手が不足している保育園も少なくないと思います。
そういった状況の中では、一つ一つの仕事を素早く、要領よく片付けていく必要があるでしょう。
それが出来ない時には、休憩時間がなくなってしまったり、持ち帰りの仕事が増えてしまったりする結果が待っています。
ただでさえ大変な保育士の仕事。
休憩やプライベートの時間は大切にして、心と体を休めなければ、仕事にも支障が出てきてしまいます。
連絡帳は、保育士の日々の業務で欠かすことのできないものです。
先ほども書きましたが、連絡帳は保護者との重要なコミュニケーションツールであります。
保護者の方に、子どもがどのように園で過ごしていたのかを、しっかりと伝わるように書かなければなりません。
決して手を抜けるような業務ではありません。
しかし、やり方によっては素早く書くことはできます。
時短できるところは時短することによって、仕事全体がスムーズに進行します。
しっかり休憩も取れるようになりますし、休日に仕事をする必要もなくなり、万全の状態で仕事に取り組めるようになります。
連絡帳を素早く書くということは、万全の状態で仕事をするための第一歩になるのです。
[保育士 連絡帳]ネタ探しは活動中に終わらせる
新人保育士さんにありがちなのは、連絡帳を書き始めてから、
「今日は何を書こうかな?」と考えはじめてしまうことです。
この時点からベテラン保育士さんたちとの差が出てきています。
ベテラン保育士さんたちは、
連絡帳を書き始める前から、どんな内容を書くのか大体決まっています。
だからスラスラと素早く連絡帳を書くことができるのです。
ではどうやったら連絡帳を書き始める前に、書く内容を決めることができるのでしょうか。
それは昼間の活動中に子どもの様子を、しっかり見ておくことに尽きます。
もっと具体的に言えば、
「その子が楽しそうにしていた瞬間や、新しいことに挑戦しようとしていた瞬間」を覚えておくことです。
慣れないうちは、子ども一人につき、1つの出来事でも大丈夫です。
それをクラス全員分覚えておきましょう。
そして、それを連絡帳にかけば良いのです。
コツとしては、言葉ではなく映像で覚えること。
子どもたちが楽しそうに笑っている表情、集中して活動に取り組んでいる表情を覚えておくのが良いと思います。
映像をパッと記憶して、それの映像を思い浮かべながら、文字に起こしていきましょう。
このようにネタ探しは活動中に終わらせておくと、スラスラと連絡帳を書くことができます。
クラスによっては子どもの人数が多くて覚えるのが大変なこともあります。
新人保育士さんは、仕事が大変で覚える余裕が無い日もあるかもしれません。
しかし、子どもの様子を覚えておくという意識は持っておくようにしましょう。
それだけでも連絡帳を書くスピードが変わってきます。
まずは子どもたちの印象的な場面を覚える努力から、始めてみましょう。
クラスの全員分を覚えられないときは?
機嫌の悪い子どもに付きっ切りで、他の子どもの様子を見られなかったり、
クラスの中でも2グループに分かれて活動する時など、
どうしても全員分の様子を覚えきれない時もあると思います。
そんな時には、一緒に保育している同僚に、子どもの様子を聞いてしまいましょう。
保育はチームワークです。
あなたが様子を見られなかった子どもについては、他の保育士が見ているはず。
子どもについて情報を共有する機会にもなって、一石二鳥です。
どんどん同僚に聞いて、素早く連絡帳を終わらせるようにしましょう。
[保育士 連絡帳]全て違う内容を書かなくても良い
連絡帳というのは、子どもの園での様子を書くわけですから、
それぞれの子どもによって異なる内容を記入していくことになります。
ただ1から10まで違うことを書く必要もありません。
なぜならクラスに活動として行っていることに関しては、
どの子どもも変わらず参加しているはずだからです。
「○○公園に行って、砂遊びをした。」
「雨が降ってたので、室内で粘土遊びをした。」
こういったことは、どの子どもの連絡帳にも共通して書ける内容ですよね。
共通して書けることに関しては、考えることなくサッと記入してしまいましょう。
その上で、先ほどの「その子が楽しそうにしていた瞬間や、新しいことに挑戦しようとしていた瞬間」を記入していけば、
それぞれの子どもの連絡帳は違った内容になっていきます。
クラスのみんなで同じ活動をしていても、その反応は子どもによって異なりますからね。
クラスでどんな活動をしたのか、どんなことをして遊んだのかということは、
できる限り素早く書いてしまうようにしましょう。
まとめ
連絡帳を素早く書けるようになる方法について書いていきました。
- 活動中にどんなことを書くのかある程度決めておく。
- 共通して書けることは、サッと書いてしまう。
という方法を紹介しました。
保護者の方は、
自分の子どもがどんな風に保育園で過ごしているのか、
楽しく過ごせているのだろうか、
という事を心配しています。
そういったポイントを抑えつつ、素早く連絡帳をかけるようになれると良いですね。
もし書くのを忘れてしまったこと、書ききれなかったことがあったら、
保護者の方がお迎えにきた時に、話をするのも良いと思います。
管理人自身も新人保育士時代は要領が悪く、休憩もろくに取れないような状態でした。
そういった状態になってしまうと、仕事にも悪影響を及ぼす可能性も出てきてしまいます。
連絡帳の記入は毎日の仕事ですから、少しでも早く書けるようになることで、仕事全体に影響を及ぼします。
少しずつでも良いので、丁寧かつ素早く書けるように工夫していきましょう。
新しく保育士として働く方が、管理人のような状況に陥らないために、
この記事が少しでも役に立てれば幸いです。