スト6から格闘ゲームを始め、レバーレスコントローラーの存在が気になっている人は多いと思います。
私もその一人なのですが、市販されているレバーレスを調べてみると「価格が高い」「ボタン数が足りない」といった点が気になります。
特にスト6をプレイするなら、インパクトボタンは欲しいところですよね。
そこで中国の通販サイト「アリエクスプレス」で販売されている「HAUTEPRO PLUS G16」を購入。
全く聞いたことのない怪しいメーカー、そして格安と言ってもいい価格でしたが、スト6で十分に使えるレバーレスでした。
この記事では「HAUTEPRO PLUS G16」をレバーレス初心者の目線からレビューしていきますので、レバーレスコントローラー選びの参考にしてみて下さい。
HAUTEPRO PLUS G16の特徴
小型で16ボタンのレバーレス
HAUTEPRO PLUS G16は小型ながら16ボタンタイプのレバーレスコントローラーです。
サイズは横196mm、縦125mm、厚さ16.5mm。
重量は480gとなっており、小柄な見た目のわりにズッシリとした印象です。
とはいえ、他のレバーレスやアケコンと比較するとかなり小さくて軽くなっているので、持ち運びにも向いており、扱いやすいレバーレスコントローラーとなっています。
価格が安い
HAUTEPRO PLUS G16は中国の通販サイト「アリエクスプレス」で1万円以下で販売されています。
定価は9300円のようですが、時期によっては6000円代で買えることもあります。
私が購入したときも7000円代で販売されていました。
メーカー製のレバーレスは3万円4万円は当たり前で、個人製作のレバーレスでも1万円以上するものがほとんどです。
16ボタンタイプのレバーレスでこの価格は、他では考えられないほどの安さです。
HAUTEPRO PLUSにはボタン数が少ないタイプ(G12/G13)もあり、そちらはG16よりもっと安くなっています。
上部と左側にUSB Type-C搭載で接続部分を選べる
HAUTEPRO PLUS G16は上部と左側にUSBType-Cを搭載。
有線接続する方向を選べます。
キースイッチはGraywood V4 スイッチ
HAUTEPRO PLUS G16には「Graywood V4 スイッチ」というキースイッチが使われています。
押下圧は40g、アクチュエーションポイントは1.5mmです。
基盤・システムはRaspberry pi pico GP2040-CE
HAUTEPRO PLUS G16の基盤・システムはRaspberry pi pico GP2040-CEが使われています。
これは比較的安価なレバーレスコントローラーには多く使われている基盤だそうです。
低遅延で性能的には問題ありません。
ただし、このRaspberry pi pico GP2040-CEはPCで使用できますが、PS5には対応していません。
PS5でHAUTEPRO PLUS G16を使用するためには、「Brook Wingman FGC Fighting Stick Converter」というコンバーターが別途必要になります。
RGBライティング
HAUTEPRO PLUS G16はRGBライティングを搭載しています。
ライティングのパターンはSTART+BACK+Xで変更可能。
明るさ調整もできます。
RGBライティングを無効化する設定も可能です。
LCDスクリーン搭載
HAUTEPRO PLUS G16にはLCDスクリーン搭載されています。
このLCDスクリーン搭載は、方向ボタンと攻撃8ボタンについて、どのボタンが入力されているか視覚的に確認できるようになっています。
HAUTEPRO PLUS G16を使ってみた感想:スト6でも十分使えるレバーレス
HAUTEPRO PLUS G16を使ってみた感想としては、スト6でも十分に使えるレバーレスだという印象です。
むしろ、コスパがかなり高いレバーレスなのではないかと思います。
怪しいけど普通に使える
私が感じたHAUTEPRO PLUS G16の良い点は次のようなものがあります。
- ボタンが多いのに価格が安い
- PCに繋げばすぐに使える
- ボタンが軽くて押しやすい
- 接続する方向を上部と左側から選べる
- 小さくて場所を取らない
- デザインも悪くない
安くて怪しいレバーレスだったので、普通に使えたことが何よりも嬉しいです。
私は他のレバーレスを使ったことがないので比較はできませんが、性能は悪くないと感じます。
とりあえず、使用する分には特にストレスを感じることなく使えていますし、コスパは十分です。
メーカー製の高価なレバーレスから乗り換える価値は無いと思いますが、レバーレス初心者で、「とりあえずレバーレスを触ってみたい」という人にはちょうどいいのではないでしょうか。
ただし、キーストロークの距離やアクチュエーションポイント、デザインにもこだわりたいという場合には、もっと良いレバーレスを購入したほうがいいと思います。
アリエク利用や設定の分かりづらさというハードルもある
次に、私が感じたHAUTEPRO PLUS G16の悪い点は次の通りです。
- 安く購入するにはアリエクスプレスを利用しなければならない(Amazonだと1万円以上する)
- メジャーなメーカーではないので、日本語マニュアルがない
- 汚れ?塗装剥げ?があった
- 初期状態だと「↑」「LS」が2ボタンに配置されている
- 設定が分かりづらい
まず、私にとっても最大の障壁はアリエクスプレスを利用することでした。
初期不良やサポートを考えると、あまり利用したくありません。
ただ、今回の購入では大きな問題はありませんでした。
つまずいた点といえば、海外サイトだからなのかクレカ決済ができず、コンビニ決済に変更したくらいでしょうか。
注文から到着までは1週間程度で、スムーズだったと思います。
ちなみにAmazonでも同じ商品が出品されていますが、価格は1万円ほどするので、価格を重視する人にはあまりオススメはできません。
到着後、初期状態から汚れというか塗装剥げのようなものがありましたが、価格を考えれば許容範囲です。
使用感は良いので満足度は高いのですが、初期状態だと「↑」「LS」が2つのボタンに配置されていることが気になります。
すべてのボタンに違う役割を配置したいのですが、やり方がよく分からない。
やり方が分かる人がいましたら、コメントで教えていただけると助かります!
ちなみに、基本的な設定はSTARTボタンを押しながらPCと接続し、「http://192.168.7.1/」にアクセスして行います。
HAUTEPRO PLUS G16のメリット
レバーレスコントローラーとしては驚異的な低価格
レバーレスコントローラーを選ぶ際、多くのゲーマーが直面する一つの大きな障壁は価格です。
有名メーカー製だと3万円4万円は当たり前HAUTEPRO PLUS G16はこの常識を覆します。
この製品の最大の魅力はその価格です。
時期によっては6千円代で買えることもあります。
最安値で入手するには中国の通販サイト「アリエクスプレス」を利用しなければいけませんが、この価格は非常に魅力的です。
格闘ゲームの初心者や予算に制限のあるゲーマーにとって、特に重要なポイントですね。
怪しいメーカーで価格は安いが実用性に問題はない
HAUTEPRO PLUS G16は価格が安すぎる上に、聞いたことも無いメーカーの製品。
控えめに言っても、怪しすぎるレバーレスです。
私も「騙されたら酷評レビュー記事を書けばいいか」という気持ちで購入しました。
しかし、実際に使ってみると実用性には全く問題ありませんでした。
1万円以下の価格で、普通に使えるレバーレスというだけで満足度が高いです。
ただ、信頼と実績のあるメーカーではないので、「当たり個体」「ハズレ個体」が存在する可能性は否定できません。
ボタンが軽くて押しやすい
HAUTEPRO PLUS G16には、「Graywood V4 スイッチ」というキースイッチが使われています。
このキースイッチの押下圧は40gで、軽くて押しやすいです。
軽いボタンの利点は、特に反応速度が重要な格闘ゲームにおいて顕著です。
ボタン数が多いので攻撃6ボタン、ドライブインパクトボタン、パリィボタン、同時押しボタンを配置できる
HAUTEPRO PLUS G16のもう一つの大きなメリットは、その多数のボタンにあります。
「hitBOX」やRazer「Kitsune」など、攻撃ボタンが8個というレバーレスが多い中、このボタン数の多さは助かります。
特に「ストリートファイター6」などのゲームで必要とされる攻撃6ボタン、ドライブインパクトボタン、ドライブパリィボタン、さらには同時押しボタンなど、簡単にアクセスできるように配置することができます。
ただ、初期状態だと「↑」「LS」が2つのボタンに配置されているので、すべてのボタンに異なる役割を与えることはできません。
それでも問題なく使えますが、変更したい場合は自分で設定を行うことになります。
Amazonでも購入できる(ただし価格は高くなる)
HAUTEPRO PLUS G16を購入するにはアリエクスプレスを利用することになりますが、海外の通販サイトを利用することに抵抗がある場合は、Amazonでも購入することができます。(2023年12月現在の話で、今後も販売が続くかは分かりません。)
Amazonなら初期不良による返品も簡単なので、アリエクスプレスとは安心感が違いますよね。
また、Amazonで購入することで、すぐ手元に届くというメリットもあります。
ただし、Amazonで購入する場合は価格が高くなってしまいます。
この記事を書いている時点では1万円程度で販売されています。
HAUTEPRO PLUS G16のデメリット
弾くようにボタンを押すとボタンキャップが外れやすい
HAUTEPRO PLUS G16はキースイッチに付いているボタンが外しやすくなっています。
ボタンを引っ張ればすぐに外れます。
これは、普通にボタンを押すだけなら、何の問題もありません。
しかし、ボタンの端を弾くように強く押すと、ボタンが外れてしまうことがあります。
ボタンが外れても、簡単に元に戻すことは可能です。
静音ボタンではないので打鍵音は大きい
このコントローラーのボタンは静音設計ではないため、打鍵音が比較的大きいという点は、一部のユーザーにとってはデメリットになる可能性があります。
打鍵音が大きいことは、静かな環境でのプレイや、他人に迷惑をかけたくない状況での使用において、特に問題となることがあります。
例えば、夜間に家族やルームメイトがいる部屋でゲームを楽しむ場合、このコントローラーの打鍵音は気になる要素となるでしょう。
小型なのでひざ置きには向かないかも
HAUTEPRO PLUS G16の小型設計は、ひざの上に置いて使用する際に不便を感じる可能性があります。
ひざ置きすることも可能ですが、軽いのでゲームプレイ中に動いてしまうことがありました。
横幅も約20cmと小さめなので、もしひざ置きする場合は、ひざを閉じ気味でがんばりましょう。
初心者には設定が難しく感じる可能性もある
HAUTEPRO PLUS G16の基本的な設定はSTARTボタンを押しながらPCと接続し、「http://192.168.7.1/」にアクセスして行います。
初期状態でも十分使えますが、細かい設定は上記の方法で行わなければなりません。
ネットで調べながらの作業になりますので、初心者には設定が難しく感じる可能性もあります。
最安値で購入するにはアリエクスプレスを利用する必要がある
HAUTEPRO PLUS G16を最安値で購入するには、アリエクスプレスを利用する必要があります。
アリエクスプレスは中国の通販サイトなので、商品が届くまで時間がかかったり、初期不良などのトラブルがあった場合の対処が面倒だったり、購入者にとってリスクになり得るポイントが多くあります。
さらに、海外通販サイトでの購入は、アフターサービスや製品サポートの面で不安を感じることもあるでしょう。
HAUTEPRO PLUS G16を最安値で購入するためにアリエクスプレスを利用することは、一部の消費者にとっては適切な選択かもしれませんが、配送時間、追加コスト、サポートの面での不安を重視するユーザーにとっては、高価であってもAmazonを選ぶことが望ましい場合があります。
HAUTEPRO PLUS G16を購入する際には、価格だけでなく、購入後のサポートや配送条件なども十分に検討することが重要です。
まとめ
HAUTEPRO PLUS G16は格安ながら、多ボタンで実用性に問題のないレバーレスコントローラーです。
最安値で購入するにはアリエクスプレスを利用しなければならないという障壁があるものの、価格の高いレバーレスが多い中で、この価格はとても魅力的ですよね。
アリエクを利用したくない人はAmazonで購入するのも良いと思います。
この記事を参考にしつつ、自分に合ったレバーレスを見つけてスト6を楽しみましょう!