ストリートファイター6が発売して以降、格ゲー用入力デバイスに悩んでいる人は多くいると思います。
特にパッドでプレイする人にとっては、選択肢が多すぎてどれを選べばいいのか分からなくなっている人もいるでしょう。
私もその一人ではありますが、『Razer Wolverine V2 Chroma』を購入してみました。
この記事では『Razer Wolverine V2 Chroma』をPC版スト6で使った感想をレビューしていきます。
結論から言えば、『クセはあるがメリットも多いパッド』という印象です。
以下でメリットやデメリットなど、詳細なレビューをしていきますので、スト6用パッド選びの参考にしていただければと思います。
Razer Wolverine V2 Chromaをスト6で使用してみた感想・メリットとデメリットは?
スト6で『Razer Wolverine V2 Chroma』を使用してみた感想としては、『クセはあるがメリットも多いパッド』と印象です。
大きなメリットとしては、
- ボタン数が多いので自分に合ったボタン配置ができる
- 背面ボタンがあるので使える指が増える
- トリガーストップがあるのでトリガーボタンの反応も速くできる
という点が挙げられます。
一方デメリットは、
- 大き目のパッドなので手が小さいと扱いづらいかも
- 方向キーの反応が良すぎるので慣れが必要
- 方向キーとスティックの配置がXBOX仕様なので、PSパッドに慣れている人には違和感があるかも
といった点を感じました。
高いカスタマイズ性とメカタクタイルアクションボタンで素早い入力が可能
『Razer Wolverine V2 Chroma』は、LRに3ボタンづつ、背面に4ボタンを搭載しており、とにかくボタン数が多いです。
そのため、自分に合ったカスタムをしやすいというのが最も大きなメリットだと思います。
すべてのボタンを使うわけではありませんが、押しやすい位置にドライブインパクトボタンやパリィボタンを配置できるのは良いですね。
私は背面ボタンにドライブインパクトとパリィを配置して、常に指を添えておくようにしました。
また、ボタン配置だけではなく、アナログスティックのデッドゾーン調整もできます。
さらに『Razer Wolverine V2 Chroma』には、メカタクタイルアクションボタンが使われています。
ほぼすべてのボタンが「カチカチ」というマウスクリックに近い感触で、素早い入力が可能になっています。
A、B、X、Yは少し重い感触ですが、押した後の反応自体は速いです。
重くて素早い入力ができないというわけではないので、軽すぎて誤入力しやすいボタンよりは良いのではないかと思います。
トリガーストップでトリガーボタンの押し込みを小さくできるのも、格ゲーで使用するには嬉しいポイントでしょう。
方向キーにクセがある
デメリットについては方向キーに最も感じました。
『Razer Wolverine V2 Chroma』は方向キーにもメカニカルスイッチが搭載されているようで、キー入力すると「カチカチ」とマウスクリックのような感触がして、反応が速いです。
これまで使っていたパッドとは方向キーの入力感が違うため、慣れるのは時間がかかりそうです。
また、コマンド投げなどのグルっと回すようなコマンドが入力しづらいと感じます。(振り向き昇竜や低空ストライクも難しかった。)
ザンギエフやマノンを使うなら、アナログスティックでプレイするほうが良いでしょう。
ただし、前ステやバクステは方向キーのほうが入力しやすいです。
また、方向キーの位置がXBOX仕様になっているので、PSパッドを使用している人には違和感があるかもしれません。
Razer Wolverine V2 Chromaのメリットまとめ
ボタン数が多いので自分に合ったカスタマイズができる
『Razer Wolverine V2 Chroma』は、LRに3ボタンづつ、背面に4ボタンが搭載されています。
すべてのボタンを使わなくても、押しやすい位置に多用するボタンを配置したりするなど、自分に合ったカスタマイズが可能です。
また、複数のゲームジャンルをプレイするユーザーにとっても、ジャンルごとに異なるボタン設定を簡単に保存し、切り替えることができるため、幅広いゲーム体験をスムーズに楽しむことが可能です。
メカタクタイルアクションボタン搭載で素早い入力ができる
Razer Wolverine V2 Chromaの目玉機能の一つが、「メカタクタイルアクションボタン」です。
このボタンは、従来のゲームパッドボタンと比較して、より高い反応速度と明確なクリック感を提供します。
メカタクタイルボタンのもう一つの特徴は、その耐久性です。
通常のゲームパッドボタンに比べて、より多くのクリックサイクルに耐えることができるため、長時間のゲームプレイにも耐えることができます。
これは、頻繁にゲームをプレイするユーザーにとって特に重要な要素となります。
加えて、メカタクタイルボタンは、押し下げる際の抵抗感も最適化されています。
これにより、ボタンを押すたびに確実な操作を感じることができ、ゲーム中の没入感を高めることができます。
Razer Wolverine V2 Chromaのこのメカタクタイルアクションボタンは、ゲームパッドにおける操作性と快適性を新たなレベルへと引き上げています。
背面ボタンがあるので指を添えられるボタンが多くなる
背面ボタンの最大の利点は、プレイヤーが同時に操作できるボタンの数が増えることにあります。
通常、ゲームパッドを使用する際には、指を動かす範囲や数に限りがあり、一部の操作を同時に行うことが難しい場合があります。
しかし、背面ボタンがあることで、プレイヤーはより多くの指を効果的に使用することが可能になります。
この設計により、特に高速で複雑な操作を要求されるゲームでは大きな利点となります。
例えば、格闘ゲームやアクションゲームにおいては迅速なコンボや回避動作が求められる場面が多く、背面ボタンの存在は、これらの高度な操作をよりスムーズかつ正確に行うことを可能にします。
プレイヤーは、メインのアクションボタンに加えて、背面ボタンを使用することで、より複雑な操作を一つの手の動きで行うことができるようになります。
また、背面ボタンの存在は、手の疲れを軽減するという点でも重要です。
指を添えるボタンが多くなることで、同じ指を頻繁に動かす必要が減り、長時間のゲームプレイでも手の疲労を軽減できます。
これは、長時間プレイするゲーマーや競技を行うプレイヤーにとって特に重要な要素です。
トリガーストップがあるのでトリガーボタンの反応が速い
Razer Wolverine V2 Chromaの重要な特徴の一つに、トリガーストップ機能があります。
この機能は、トリガーボタンの動作範囲を調整することで、ボタンの反応速度を著しく向上させます。
通常、トリガーボタンを完全に押し込むのには一定の時間が必要ですが、トリガーストップを利用することで、動作範囲が短縮され、より迅速な入力が可能です。
アナログスティック派には嬉しいXBOX仕様のスティック配置
Razer Wolverine V2 Chromaは、Xboxコントローラーに特有のスティック配置を採用しており、これがアナログスティックを頻繁に使用するユーザーにとって大きなメリットとなります。
Xboxコントローラーのスティック配置は、左のアナログスティックが上部に、右のアナログスティックが下部に配置されているのが特徴です。
スト6以外でも活躍できるパッド
Razer Wolverine V2 Chromaは主にFPS向けのパッドではありますが、様々なゲームジャンルにおいてもその性能を発揮する多用途ゲームパッドです。
例えば、格闘ゲームやアクションゲームにおいては、トリガーストップ機能が反応速度を向上させ、RPGやアドベンチャーゲームではカスタマイズされたボタン設定により、複雑なコマンドやスキルの使用を容易にし、ゲームプレイをよりスムーズにします。
Razer Wolverine V2 Chromaのデメリットまとめ
手が小さい人には合わない可能性がある
Razer Wolverine V2 Chromaは多くの高度な機能を備えた優れたゲームパッドですが、小さな手の人にはフィット感が少ない可能性があります。
持ち方によっては背面ボタンやLRボタンがとっさに押しづらいかもしれません。
ただし、カスタマイズ性は高いので、押しやすい位置によく使うボタンを配置することは可能です。
方向キーの反応が良すぎる
Razer Wolverine V2 Chromaは、方向キーの反応が優れています。
この高反応性は、速い操作が必要なゲームでの利点になりますが、一方で意図しない入力が生じる可能性もあります。
一般的なゲームパッドとは入力感が異なるので、慣れるまではコンボ精度が下がってしまうかもしれません。
方向キーの位置
Razer Wolverine V2 Chromaは、Xboxコントローラーの特徴的なスティックと方向キーの配置を採用しています。
Xbox仕様の配置では、左スティックが上部に、方向キーが下部に位置しています。
この配置は、特にアナログスティックを頻繁に使用するゲームでの快適性と操作性を向上させますが、方向キーを主に使用するゲームでは、一部のユーザーにとっては位置が低すぎると感じることがあります。
有線式パッドにしては価格が高い
Razer Wolverine V2 Chromaは、高い機能性とカスタマイズ性を誇っていますが、これらの特性は製品の価格にも反映されてます。
要するに「価格が高い」ということですね。
有線式のパッドとしてはかなり高額な部類です。
とはいえ、PS5の純正パッドが1万円する時代なので、この価格も致し方ないのかもしれません。
Razer Wolverine V2 Chromaよりも安いパッドはたくさんありますので、無理して購入するよりも、予算に合ったものを選ぶほうがいいでしょう。
Razer Wolverine V2 Chromaの設定にはRazer Controller Setup for Xboxを使用する
Razer Wolverine V2 Chromaを最大限に活用するためには、Razer Controller Setup for Xboxアプリケーションが不可欠です。
このソフトウェアを使用することで、Razer Wolverine V2 Chromaのカスタマイズと設定が可能になり、ゲーム体験を個人の好みに合わせて最適化することができます。
⇒Razer Controller Setup For Xbox
カスタマイズ可能なオプション
Razer Controller Setup for Xboxを利用することで、Razer Wolverine V2 Chromaの各ボタンの機能を自由に割り当てることが可能になります。
M1~M6ボタンを自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズできます。
これにより、特定のゲームやシナリオにおける操作効率が大幅に向上します。
プロファイル管理
Razer Controller Setup for Xboxアプリケーションでは、異なるゲームやプレイスタイルに合わせた複数のプロファイルを作成し、簡単に切り替えることができます。
これにより、ユーザーはさまざまなゲームジャンルをスムーズに切り替える際に、都度設定を調整する手間を省くことができます。
まとめ:Razer Wolverine V2 Chromaはスト6でも十分に使えるゲームパッド
Razer Wolverine V2 Chromaについてレビューしました。
Razer Wolverine V2 Chromaは高い反応性とカスタマイズ性を持ち、スト6でも十分に使えるゲームパッドです。
トリガーストップ機能がついているのもポイントが高いでしょう。
ただし、方向キーにクセがあるといったデメリットもあります。
この記事で紹介したメリット・デメリットを考慮しつつ、スト6用ゲームパッド選びの参考にしてみて下さい。